初夏

窓越しに見た君はとても綺麗で


思わず足を止めてしまう


凛としたその表情に


どんな強気な男でも見とれてしまうだろう


聞こえないのをよいことに


君の名前を小さく呼んで


そのまま立ち去ってしまう君の


満面の笑みを僕だけが見てみたいと思った