遠出

遠出と言っても


前の場所に荷物を取りに行っただけのこと


寂しいとかもなく


誰に会うこともなく


ただ淡々と車に荷物を詰めて走った


優しい言葉を


棘を持っている人も使うから


信じない方が良いななんて思ってた


寄り道したけど後で挽回すれば良いだけのことさ


私は絶対君を超えるよ







君との局面

物で通じ合える心なんて悲しい

確かに

君の心を踏みにじるような行動を

僕はしでかしてきた

でもそんな関係になるなんて

思わなかったのさ

ということはもう

僕がgiveすることでしか

君と繋がらないんだよ

来月の君の誕生日

君への最後のgiveにしよう

今までの感謝とともに

僕も君から巣立とう

寂しい

寂しい 寂しい

東京の街

雨上がり

帰り道をなくした少女

家にも学校にも居場所がないの

それ目当てのサラリーマンなんかに興味はない

テレビに映るイケメン俳優もあまり変わらないかもしれない

みんな幻想を見てる

優しい彼氏だとか

将来安泰だとか

でもね無造作に捨てた

そのハンバーガーのかけらにも

命はいたんだよ

寂しい 寂しい

都会の街

孤独の街

人肌触れ合っても

心は通じてない

改札は帰路につく人でごった返してる

誰かと交換したい私の一日







冒険の書

何故こんなにも私だけ道を外れてるのかと思う


いろんなところに行って


身も心もヘトヘトになってまた元の場所に戻った


やりたいことはキラキラと光っている


けど鉛のように重たいのは何故か


もっと同年代の仲間が欲しいな


休みの日に遊びに行くくらい親しい人


じゃないとやってられないよ


冒険は一人では完結できないから


どんな時も仲間が必要なんだ

田舎の生活

のどかな風景に癒される


今日も君と二人


縁側に座って一息つく


こうやって歳をとっていくのは良いことだなと


風のように呟いた


小さな虫たちが土の中で一生懸命生きている


踏んでも何も文句は言わない


誰に頼まれたわけもないのに


せっせと大地を耕してくれる


壮大な宇宙で


私たちに何ができるだろうか


ただそこにあり続けること


ただここで生き続けること






満たされる

今までは


自分の欠けたものばかり描いていた


というか欠けたものしか見えなかった


だけど今は


少し休憩して


満たされてきたから


幸せな物語を綴りたい


誰かの愚痴とかそんなことは置いとこう


幸せの見つけ上手になろう





心地よい朝がずっと続いて欲しい

遠くの方で汽笛が鳴っている


朝晩はいくぶん涼しくなって


季節の香りが心地よい


今年の夏は台風ばかりだった


どんな綺麗な建物も諸刃の剣


自然に勝るものはないのだ


力強く儚げに


そして時に猛威を振るって


私たちに警鐘を鳴らし続けている


元を辿れば


人も自然の創造物だ


人が集まれば


好きも嫌いも当然あって


励まされたり


傷つけられたりしながら


今日も生かされている