りーふりーふのふりーふりーぶろぐ

じゆうじんによるじゆうをもとめるたび

途絶え

連絡が途絶えた


今まではなんとなく繋がっていると思ってた


頑なに携帯電話を持たないところからなのか


この番号は消えることはないと確信していた


一回聞いただけですぐ覚えた


固定電話の番号から


現在は使われておりませんという


無機質な声が流れた時


あなたが人知れず


この世から去ったことを悟った


親戚でもないあなたは


一人で山奥に住んでいた


身の回りのことは全部自分でできたし


人の世話になるのは大嫌いだったから


多分老衰か何かで亡くなったのだろう


なんだそうなんだと思った瞬間に


涙が一粒溢れた


私が


このままだと自分がおかしくなると思って


仕事を辞めて旅に出た夏の日


バス停で汗だくの私に


冷たい麦茶をおすそ分けしてくれた


話が弾んでそのままお家に遊びに行くことになって


とれたてのスイカを二人で半玉も食べた


ほんのひと時だったけど


あなたの電話番号が描かれたくしゃくしゃの紙が


このアパートを出る日に急に見つかったから


たぶん虫の知らせか何かだろう


電話越しのあなたは最後まで私のことを覚えてくれてた


もう遊びに行くことはできないけど


あの時の私のように


迷った若者に巡り合ったら


美味しいスイカをご馳走できるくらい


私たくましくなるね