恋う人

恋人と恋う人は大ききく違う

 

両思いと片思いくらい

 

恋う人のことを考えていると

 

いつでもハッピーになれて

 

会ったら会ったで思っている気持ちの半分も言わないけれど

 

恋人にも結婚相手にならなくても

 

なんだか恋に近い何かを感じる

 

きっと付かず離れずこれからもちょこちょこ会えるだろう

 

いや、会いに行ってやろう

 

恋う人が私以上に想っていなくても

 

これは恋愛じゃないから良いのさ

 

 

未来とかその他もろもろ

自分の中に答えは決まっていて

 

数ある健康法の中から

 

自分に合うものを探して

 

陰と陽とバランスをとりながら

 

私たちは生きていく

 

スピリチュアルとか言葉にとらわれないで

 

この星に生まれてあなたに出会えたことを

 

大げさじゃなくただただ感謝する

 

きっと君の中にはあふれんばかりの星が眠っていて

 

その星が夜空に飛び立つのを今か今かと待ち望んでいる

 

 

20代後半

自分へのご褒美にエステに行った

 

うつ伏せになりながら

 

帰ったら誰も見ないブログの更新をしなきゃと

 

さっきまで考えていたことも忘れて

 

後ろで小さく流れるバックミュージックに

 

体はただの箱なんだなって思う

 

月曜から金曜まで私たちは何のために働いてるのかな

 

きっと社会の仕組みがそうなってるから

 

大概の人はそれに沿うようにしか生きられない

 

だからその歪みに痛んだ魂を

 

ほぐしてなだめて

 

日々をつないでいくようにプログラムされているんだろうな

 

希望はきっと手の届くところにある

 

だけど社会が目隠しをして

 

ただ薄ぼんやりとしか見えない私の宇宙に

 

どこにつぶやいたらいいのか分からない不満を

 

このマッサージで全部排出して

 

私はただの丸い魂になりたい

 

 

 

シアワセ

シアワセはすぐそばにある

 

だけどヒトのシアワセがついつい気になる

 

自分のシアワセはどうしてこんなに小さいのって

 

シアワセにありがとうも伝えずにいると

 

手に持っていたシアワセがどんどん小さくしぼんでいく

 

シアワセ シアワセ シアワセ

 

念じるように引き寄せて

 

手に届いたらありがとうって言って

 

シアワセが伝わっていくように

 

毎日ありがとうを伝えよう

 

 

トタン屋根の家

あの山裾にある

 

トタン屋根の家には

 

初老の男性が一人住んでいる

 

男性は妻に先立たれ

 

子どもは皆家庭を持って出て行ったらしい

 

トタン屋根は錆ついていて

 

ホームレスか何か住み着いているんじゃないかと

 

誰も寄り付こうとはしなかった

 

男性は毎日畑に出て

 

それなりに生活を楽しんでいたように思うが

 

私が次にそこに訪れた時には

 

家は綺麗さっぱり無くなっていた

 

私は初めてその家が建っていた場所に赴き

 

今度はおじいさんの立場になって

 

過去の自分と対峙してみた

 

ズタズタに汚された学生服を着て

 

うつらうつらと歩く少年に

 

辛いのは今だけだから

 

どうか生きてくれと

 

届かない言葉を送る

 

もうここにトタン屋根の家はないが

 

私の記憶の中には

 

いつまでもあの家が生き続けている

 

 

 

 

 

 

足るを知る

足るを知るというのは難しい

 

隣と自分を見比べて

 

劣等感や優越感を感じ

 

あらゆる物で自信を取り繕っても

 

まだ足りないと恐れては

 

出口のない洞窟に閉じ込められたかのようだ

 

もし君が全てを失い

 

何もないことを知って

 

それを認めることができたのなら

 

もう何も必要ないじゃないか