シャイなタトュー
タトューを入れた
話題性のためにひっそりと
そしたら誰からも話しかけられなくなった
その後すぐ消した
消しゴムでざっと消したような跡が残った
もともとタトューを入れるような人柄じゃなかった
家族全員目立つことは嫌いで
俺のしたことには気づいていたが誰も何も言わなかった
俺はこの残りカスみたいな跡を見るたびに
なんだか惨めだけど
プライドは守られたんだと
清々しい気分になった
俺は灰色の影をまとってても
このタトューは
それは俺が特別だからだってことを表してくれた
シャイなタトューはシャイな俺の世間に対する訴えで
Yシャツの下でそれは今日も光を放っている