2018-06-24 夜を走る 夜を走る車の中はまるで映画館のようだ上映している映画は場面がコロコロと変わり主人公は見ている自分だったりするロクでもない映画もスクリーンに映るとなんだか超大作みたいだなと自分の人生を反芻してみる信号で停止するとハイビームに照らされた灰色の道路がエンドロールにはまだ早いとごねているみたいで私は自分の物語を進めなきゃなととあるところで車から降りた透き通った空気を吸い込み生きていることを実感する遠くの方で朝焼けがいま産まれた赤ん坊のように私たちを目覚めさせるんだ