大学生のやる気のない講義みたいに

大学生のやる気のない講義みたいに


余白スペースに落書きして


ちょっと自由のきく大人になったからって


粋がってる


だけど数年して卒業して


真っ黒なスーツに染み込むような


真っ暗闇に落とされて


右も左もわからなくなるのさ


あのプリントの落書きは講義が終わってから


どこかのゴミ箱に捨てたんだ


大人になりたくないと


自分の中の小さな子どもが叫ぶ


もっと自由になりたかった


気休めの数年間じゃなくて


生きてる間ずっと自由を感じたかった


そうしてネクタイを外し


大人から少年へ戻ることにした