傷だらけのまま

傷だらけのまま


歩いていく


何にやられたのか


聞かれても


分からないと答える


優しさも時に鋭利な刃物に変わり


愛しい笑顔が血のような赤に染まって


いつからか自分だけが傷だらけになった


幸せな記憶が炎のように浮かび上がる


どうにか前を向きながら


力尽きるまで歩んでいく