りーふりーふのふりーふりーぶろぐ

じゆうじんによるじゆうをもとめるたび

愛されたいと願うことは悪いことじゃない

寒さが明けた


東京のアパートの隅っこ


小さな夢を持っていた


クラスの人気者じゃなくても


夢を見て憧れの東京に出て来た


上京してすぐ


排気ガスの匂いも人混みの鬱陶しさも


何もかも嫌いになった


同じ夢を目指す同士なのに


綺麗事ばかり言う奴しかいなかった


ある時ふと思った


私は忘れたのだ


人から愛されるということを


兄弟は皆家庭を持ち


両親からも半ば呆れられている


友達もいないのに恋人もいる訳がない


私はそんな自分に自分でも嫌気がさした


誰でも良い


誰かが愛されたかったのだ


私をずっとずっと認めて欲しかったんだ


東京の隅っこ


誰からも愛されていないと一人で泣いた


何枚も書き殴った絵を破って捨てて


そこで我に返ってハッとした


私が捨てたものも私と同じように


愛されなかったと言って泣いていた


時は経ち


理想とは程遠いが


なんとか夢を追い続けている


もう絵は捨てない


私はあの日のことをたまに振り返る


愛されたかったと泣いた日


本当は愛されていたと知った日


大人だけど子どもみたいにワンワン泣いて


私は愛されて今日まで生きてきたんだという奇跡が


ゆっくりと心に染み付いていった


私は愛している


この世界も不器用な自分も


そんな私を支えてくれる人たちを