20代後半
自分へのご褒美にエステに行った
うつ伏せになりながら
帰ったら誰も見ないブログの更新をしなきゃと
さっきまで考えていたことも忘れて
後ろで小さく流れるバックミュージックに
体はただの箱なんだなって思う
月曜から金曜まで私たちは何のために働いてるのかな
きっと社会の仕組みがそうなってるから
大概の人はそれに沿うようにしか生きられない
だからその歪みに痛んだ魂を
ほぐしてなだめて
日々をつないでいくようにプログラムされているんだろうな
希望はきっと手の届くところにある
だけど社会が目隠しをして
ただ薄ぼんやりとしか見えない私の宇宙に
どこにつぶやいたらいいのか分からない不満を
このマッサージで全部排出して
私はただの丸い魂になりたい