ミスチルみたいな

ミスチルみたいな歌詞を書いて


甘い声で恋の歌を歌う


ちょっと頼りない男が


頑張ってる姿が可愛くて


カッコつけたいけど


カッコつけられないところが


彼の良いところ


ミスチルみたいな歌詞を書いて


社会に対する苛立ちを歌う


誰が見ても普通の青年が


血も通わぬ卑劣な事件を起こしても


時が経てば忘れてしまう


そんな根本的に変わらない社会に


一人立ち向かって吠える


ミスチルみたいに


国民的なスターになれたら


輝かしい反面


スターにしか感じることのできない


孤独とか悩みとかいっぱいあるのだろう


ミスチルみたいになれなくとも


私もいつか人に認められたいな


夢がある


世界を冒険したい


夢がある


自分の才能が認められたい


夢がある


自然の中で暮らしたい


今はその過程だからモヤモヤすることも多いし


仲間もまだ見つけきれていない


もっと人と出会いたい


早く早く


そんな日常だ


今を少しずつ変えて


未来がキラッと輝く瞬間を待ちわびる


夢を見て


夢に焦がれ


夢の中で生き続けたい


思い出の食べ物

あの頃が懐かしくて


よく食べてたものを食べる


お腹いっぱいだけど


少しでも懐かしさに触れたくて食べた


帰りたいあの場所に


そんなに難しいことじゃない


たぶん一年後には戻っているかな


自分を受け入れてくれた場所


私も誰かの助けになりたい


はみ出し者

不良はかっこいいけど


オタクはダサい


だけど趣味で輝き始めたら


お金だって自然に入って来るし


誰かの目線なんて関係ない


普通に就職して


お酒でストレスを発散したりして


本当にしたいことはなんだろうと


立ち止まることもせず


ズルズルと行く人生より


好きなことをしてる方が良い


途絶え

連絡が途絶えた


今まではなんとなく繋がっていると思ってた


頑なに携帯電話を持たないところからなのか


この番号は消えることはないと確信していた


一回聞いただけですぐ覚えた


固定電話の番号から


現在は使われておりませんという


無機質な声が流れた時


あなたが人知れず


この世から去ったことを悟った


親戚でもないあなたは


一人で山奥に住んでいた


身の回りのことは全部自分でできたし


人の世話になるのは大嫌いだったから


多分老衰か何かで亡くなったのだろう


なんだそうなんだと思った瞬間に


涙が一粒溢れた


私が


このままだと自分がおかしくなると思って


仕事を辞めて旅に出た夏の日


バス停で汗だくの私に


冷たい麦茶をおすそ分けしてくれた


話が弾んでそのままお家に遊びに行くことになって


とれたてのスイカを二人で半玉も食べた


ほんのひと時だったけど


あなたの電話番号が描かれたくしゃくしゃの紙が


このアパートを出る日に急に見つかったから


たぶん虫の知らせか何かだろう


電話越しのあなたは最後まで私のことを覚えてくれてた


もう遊びに行くことはできないけど


あの時の私のように


迷った若者に巡り合ったら


美味しいスイカをご馳走できるくらい


私たくましくなるね



芸能人

キラキラした世界で輝いてる人に憧れる


たくさんの中から選ばれた逸材


苦労してやっと掴んだ夢


好きなことを仕事にして


一流の人と輪になって


大きな声で笑って


楽しそうだ


いつか私も仲間たちと食卓を囲んで


生きててよかったなと思う時が来て欲しい


芸能人なんて大げさじゃなくても


助けてくれる仲間がいれば


何倍でも強くなれる