必殺技責任転嫁 


良いかい自分の都合の良いように事実は脚色できるんだ


僕が思ってたよりずっと仮面をかぶってたあの人は


いつだって人にお情けを言っては


影でこっそり笑ってたりするんだ


良いかい?


ここは君のせかいなんだから


とことん自由に遊べば良いのさ


悲しいことなんて後になったら笑い話


君が好きなことをしてたら


君を好きな人もどんどん増えていくのさ


歩いて行こう


歩いて行こう


ずっと向こうまで


この時代を生きていくということ

生きていく


この時代を


真っ白な純粋さは


どくどくと泥に飲み込まれ


みんなと同じグレーの方が


しんどくないから


大半の人が真っ白さを手放してしまう


街の中は大半がグレーで


でもたまに


真っ白な老人とその孫を見つけたりすると


微笑ましくなる


真っ白は伝染するみたいだ


あと


街頭演説をしている人で


誰も耳を傾けていないのに


その人が熱気を持って演説していると


白がチカチカと浮き上がって来る


でもそんな人こそ当選できない現実的が悲しい


白と黒で人は割り切れないけど


真っ白な心でいられる


時代が来ると良いな






君が世界で世界が君なら

永遠に一緒にいると誓い合った二人


パートナーシップを結び


やがて生まれた子どもにもカチッと鎖を繋ぐ 


だけどふと気付いた時には


その鎖は外れてて


変わらず旦那だけは横にいる


そして旦那は


君が世界で


世界が君なら


僕は生きてる意味がないんだと


随分とうなだれている


私はあなたを牛耳っている訳じゃないの


家庭という国家を破綻させないように必死なのよと


旦那が何か抵抗するわけでもないのに


鎖をまた二、三重に巻きつける


私は旦那が作った世界では


ワガママ放題の嬢王様なのかしら


怒り狂った鬼婆なのかしら


私はそもそも旦那みたいに


世界をひとりでに作ったりしないわ


世界は狭めるもんじゃなく


広がっていくものだから


だから


君が世界で〜みたいな過程からしておかしいのよ


とはいえ


旦那は死ぬまで私の世界から抜け出せない


だってこの鎖の鍵は私が持ってるから









愚痴

アパートの騒音


下の奴同じ目に遭え


それを


人の感性の違い



片付けようとする不動産屋


自分の尻は自分で拭けだってか


なんでそんな奴のために大金払わないといかんのや


家賃補助は半年間だけ


そう


みんな利己的


自分が大好き


自分が大事









怖いな

怖いな今晩


度胸あるな私


お金があったら家のことなんてどうとでもなるのに


だからって自分の実力以外でお金は稼がないよ


夢がある 


希望がある


未来がある


本当にダメだったら


そんなことどうにでもなるから


無理しちゃダメだよ





ろくでなし

嘘で固めたろくでなし


あんたは一つもかっこよくない


どこかでためた鬱憤を


自分より弱い奴を見つけてぶつけてるだけ


自分の弱さには気づかないのに


少ない語彙で相手を潰そう潰そうと図る


でもね


本当は自分の首を絞めてるだけだって


いつか不幸の真っ只中に心底思うことでしょう


あなたが幸せだと思えないのは


人を傷つけることが躊躇なくできるから


これからは私のターン


さようならろくでなし